2011年08月25日

真琴の未来のために、アイスリボンの未来のために(アイスリボン 8月21日 後楽園)

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すっかり出遅れてしまいましたが、節目となる大会だけに書かないわけにはいかないでしょう。
今回は21日に行われた、アイスリボン後楽園大会の観戦記をお送りいたします。

◆『不思議の国のアイス2011』8月21日(日)後楽園ホール

雨模様の日曜日。
どういうわけかアイスリボンの後楽園大会は天気が悪いことが多い気がする。
今日に限っていえば、これは誰かの涙雨なのかもしれない。

ハイハイ、気どったこと書こうとして気持ち悪いですよね。
こんなこといってると「チラシの裏に書いてろ」とか、「自分のブログに書いてろ」とか言われちゃいますね。
ていうか、ここ自分のブログだった! ということで好きに書かせてもらいます。

試合の情報を得たい人にとっては、淡々と試合経過が書いてあるだけの方が都合がいいんだろうけど、それじゃあつまんないじゃん。
見たことに関して、ああだこうだ言うのが客にとっての「プロレス」だと思うので。

▼オープニング
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まずはオープニングのVTRにやられる。
川べりの土手で、アイスのメンバーが連れだって笑いあっているのだ。

最近、年のせいか青春的なものに触れると胸が苦しくなる。
単なる更年期障害かもしれないし、逆に永遠の思春期かもしれない(苦笑)
泣きはしなかったけど、限りなく涙出そうだった。

VTRの後、アイスの出場選手が浴衣で登場。飛香なんかミニスカ浴衣だ。
いつもの「見てるより、やったらもっと面白い(女子プロレス!)」のコール。
そしてサインボール投げ。

今回は試合数も多いことだし、試合の流れを追っていくのはやめて感想のみで。

▼15分1本勝負
 豊田真奈美(11分14秒/ジャパニーズ・オーシャン・クインビーボム→片エビ固め)つくし

この後OZの横浜大会に出場する豊田の都合もあって、第1試合となったこの試合。

つくしの4コーナーミサイルキックをあえて受けた上で、同じ技を叩き込んでいく豊田。
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愛情のこもった厳しさで、まるで母親のように戦った豊田(※つくしの母親は38歳だそうです)。
いや、別に年齢のことだけじゃなくて、試合後の気遣いを見てると本当に親子のようでした。

また、豊田のムーンサルトを受けた時、つくしがフォールをブリッジで返す姿には、思わず「全女だ!」と言ってしまったもんです。
純粋にこの日のベストバウトだったと思います。

まだまだつくしを褒め称えたいのですが、まあこの辺で。


▼6人タッグイリミネーションマッチ20分間勝負
 ○志田光&成宮真希&長野ドラミ(3−2)くるみ&内藤メアリ&●新田猫子
[1]成宮(23秒/オーバー・ザ・トップロープ)内藤
[2]志田(3分40秒/丸め込み)新田
[3]くるみ(5分50秒/ジャーマン・スープレックス・ホールド)長野
[4]くるみ(6分38秒/オーバー・ザ・トップロープ)成宮
[5]志田(10分29秒/ブレーンバスター→片エビ固め)くるみ

プロレスにはその時の流れ、役割というものがあるけれど、やはり志田がこのポジションで試合をしていてはダメだと思うのです。
だけどその一方で、どんなポジションでも全力で戦い、勝てば満面の笑みで喜んでる志田の姿を見ると、やっぱり魅力的だなぁ、とも思いました。
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しかし、この試合はなんといってもくるみが素晴らしかったです。
試合中盤で残り1人となってしまい、文字通り孤軍奮闘。最後まで動きが全く落ちませんでした。
いやはや、くるみちゃんも頼もしくなったものです。

それとこういうことを言ってしまうのはアレですが、内藤メアリの秒殺はメアリ自身のミスだったのだろうか……。


▼15分1本勝負
 米山香織(3分26秒/ダイビング・セントーン→体固め)帯広さやか
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「帯広さやかは南を後楽園に連れて行きます!」という、試合前の「タッチ」をモチーフにしたVTRが面白かった。ちなみに南ちゃん役は米ちゃんだよ。文句ある?

さて、一時期ファンの間では「帯広を持ち上げすぎるのはどうか?」というような空気もあったと思うのだが、こうして彼女の試合を目の当たりにすると、とにかく問答無用でエネルギーが伝わってきて圧倒される。
使い古された表現で恐縮だが、「なにかを持ってる」ってヤツなのだろう。
たとえ技術的に優れていても、なんにも伝わってこないレスラーよりは絶対帯広の方がいい。

でも、例の予測不可能な帯広ロープワークには、レフェリーのTommyさんがポジショニングに困ってたぞ(笑)


▼ハードコアリボン20分1本勝負
 Mentallo&○Ray(10分59秒/ムーンサルトプレス→片エビ固め)佐々木貴&●都宮ちい
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前々から内輪で言われていた、佐々木貴とアイスリボンの佐藤代表がそっくりというネタを前面に押し出してました(笑)

それぞれが持ち味を生かして全体的に(ゆるい感じだったけど)面白かったです。
あー、でもMentallはいまいちパッとしなかったような気も。

ちいにはもっと華やかな表舞台で輝いて欲しいんだけど、やっぱり本人が裏道志向なのかなぁ。


▼真琴ラストマッチ30分1本勝負
 さくらえみ(18分32分/2階からのにゃんにゃんプレス→片エビ固め)真琴

試合前の煽りVTRが流れ、会場の空気がガラッと変わる。
そのVTRの中で真琴は、「本当は(移籍を)ひきとめて欲しかった」「さくらさんの一番になりたかった」と心情を吐露。あぁ、真琴とさくらの愛憎劇。

いわゆる「腕立て騒動」の頃は、両者の間に修復不可能な溝ができている、なんていう風に言われていましたが、それでも自分は心の底ではつながっていると思っていました。

とはいえ自分は、我闘姑娘や市谷時代を生で見てないので、それほど深い考察はできません。
(ムダにプロレスファン歴は長いので大雑把な流れは理解しているつもりですが)
できたら当時からのファンによる濃い観戦記が読みたいのですが、探し方が悪いのか全然見つかりません。

入場時から既に泣いていた真琴。
さくらはそんな真琴に対し、激しいチョップを連打する。

「起きろ!」「下がるな!」「もっと来い!」
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それはさくらの真琴に対する餞別代りのようなものだったと思います。

中盤からは真琴もやり返しましたが、この試合ではまだ恩返しとまではいかなかったようです。
できれば技ではなく、もっと気持ちを見せて欲しかった。

試合後、真琴の元に来たTAJIRIをりほが急襲し、そのまま試合のゴング。


▼20分1本勝負
 TAJIRI(4分31秒/トケ・エスパルダ→片エビ固め)りほ
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悔しい。ただただ悔しい。

TAJIRIは、りほに一切につきあうことなく基本技だけで圧倒。
終始顔色を変えることなく、淡々とグラウンドで押さえ込みを続けるTAJIRIの姿に、ある種の怖さと不快さを感じた。

りほも一度は攻撃に転じるが、強烈なローキック一発で崩されると、丸め込まれてあっさりと3カウント。本当に何もさせてもらえなかった。

アイスリボンの象徴であるりほが、こんな形で蹂躙される日が来ようとは。
悔しい。ただただ悔しい。

試合後のTAJIRIのコメントを見て、またさらに悔しい。

TAJIRI「(りほ戦は圧倒したが)そりゃそうでしょ。普通に勝負になると思ってたらどうかしてますよ。いい年こいた大人が、本気でそんなこと思ってるんでしたら」

ヒール的な立場になるしかないのはわかるし、純粋にバックステージとしてのコメントなのかもしれないが、このコメントはかなり悔しい。
もうちょっと気の利いたコメントを期待するのは贅沢なことだろうか。

TAJIRIは何故こんな試合をしたのだろうか。
これが真琴に対して「ここにいては強くなれないよ」というのを見せつけていたのだとしたら、それは本当に残酷なことだ。

それでも、りほのマイクが「もっとプロレスを勉強します」というものだったのが救われる。
りほは圧倒的に大人だ。きっと俺なんかより何倍も。
できれば逆にグリーンミストでも噴いて欲しかったのだけれど。

そしてりほは、
「真琴さんはTAJIRIさんについていけば大丈夫だと思います。
 さくらさんは自分たちがいるので大丈夫です。
 TAJIRIさん、真琴さんのこと、どれだけ泣かせてもいいです。
 でも、夢を叶える最後まで、真琴さんの事をよろしくお願いします」
とマイク。

真琴はさくらと抱き合った後、観客に挨拶をして退場。
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その時、真琴は「いってきます」と言った。
ならば、次の言葉を言うためには、真琴はもう夢を叶えるしかありません。
そしてアイスリボンファンは「いってらっしゃい」というしかないですよね。

真琴のことはTAJIRIと真琴ファンに任せて、やっぱり自分はアイスリボンに残るりほのことを応援していきたいです。


▼インフォメーションマッチ
 ○松本都with浅野起州(2分48秒/みやここクラッチ)●デスワームwithゴム人間&ハル・ミヤコ

「ダンシング・クイーン」が流れる中、崖のふちプロレス代表・松本都が登場。
崖のふち興行において道場の壁を壊し、25万円の修理費を請求されるが支払えないので、代わりにインフォメーションコーナーを任されたということです。随分と楽な代替案じゃないですか(笑)

タイのテレビでアイスリボンの中継番組が始まる等、無難にインフォメーションコーナーをこなした後、IWA JAPANの浅野社長が登場。
いろいろあって、ハル・ミヤコ率いるUMA軍と試合をすることになりました。ええ、説明するの面倒くさくなりました(笑)

デスワームをでみやここクラッチで仕留め、試合後はハル・ミヤコと遺恨が勃発。
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▼20分1本勝負
 DASH・チサコ&○仙台幸子(12分41秒/ジャックナイフ式エビ固め)星ハム子&●宮城もち
※チサコのホルモンスプラッシュから。
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思った以上にスイングしてました。
昨年の対抗戦では仙女勢のアイスに対するカタさが見られましたが、この日は随分とアイスに歩み寄った試合ぶりでした。
特に幸子は沖縄プロレスに長期参戦していたこともあり、かなりコミカルなシーンも見られました。
それでも地力に勝る十文字姉妹が勝利。
もちは本領発揮できず。ハム子が異様に頼もしかったです。


▼ICE×60選手権試合20分1本勝負
 みなみ飛香(10分40秒/ブロックバスター・ホールド)藤本つかさ
※王者が8度目の防衛戦に失敗。みなみ飛香が第12代王者になる。
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そしてメイン。
ここで飛香がアイスの未来を見せなければならないことは、誰が見ていてもわかっていたわけで。

結果、ベルトは獲ったものの、メインにふさわしい試合内容とはいえませんでした。
飛香はプレッシャーに弱いのか、これといった盛り上がりもないまま、ブロックバスターでピン。
ある意味、さくらえみが心配していた通りの結果となってしまいました。

何かにチャレンジして失敗したのならそれでもいいんだ。
ただこの日の飛香は、試合を淡々とこなすだけで、まったく感情が伝わってこなかった。
いわゆるカトクン・ヒカリー的なロープワークもなかったし、ハジケている感じが全くなかった。
みなみ飛香がこんなもんじゃないってことは、ファンのみんなは全員知ってる。

ここでもう一度TAJIRIのコメントを引用したい。

TAJIRI「こういうことが一杯あって、一杯一杯積み重なってね、だんだん心がガチッガチッガチッと固まってね、そのうちなんでもなくなる。そのときにやっと強くなれる、プロレスラーって」
(※これは真琴に対してのコメントではあるのだが)

確かにそうなのかもしれない。それが「プロ」レスラーになるということなのかもしれない。
それでも、女子プロレスに限っていえば、アイスリボンの素晴らしいところといえば、ほとばしる情熱とか、ひたむきな心とか、揺れ動く感情だとか、そういったものを露にしながら、戦っていく姿を見られるところだと思う。

飛香はプレッシャーなんかに負けないでほしい。
自由過ぎるのがみなみ飛香の魅力なんだから。
もっとメチャクチャやっていいんだよ。
やりすぎぐらいがちょうどいい(澤選手の引退発表は本当に残念です)。

いい年して青臭い観戦記で申し訳ない。
それでもそういった選手の姿をこれからも見守っていきたい。
「プロレスでハッピー!」
アイスリボンのその言葉を信じているのだから。

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posted by ナガシマシン2号 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 会場観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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