2012年10月05日

5★STAR GP2012 優勝決定戦(スターダム 9月30日 新木場)

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台風17号が関東直撃した9月30日、新木場1stRINGにてスターダムの昼夜興行が行われました。
今回は夜の部で行われた、5★STAR GP2012の優勝決定戦に絞ってお届けします。

◆スターダムSeason8「STARDOM 5★STAR GP2012」優勝決定戦 9月30日夜(日)新木場1stRING

レッドスターズブロックは、昼の部のメインで世IV虎がイオに敗れたため、奈苗とゆずポンが同点で並ぶも、直接対決で勝利しているゆずポンが決勝進出。ブルースターズブロックは、昼の部で宝城カイリの両者リングアウト作戦に足を引っ張られた木村響子だったが、夜の部の最終公式戦で危なげなく鹿島沙希を仕留め、外敵が堂々の決勝進出。これにより優勝決定戦は、愛川ゆず季 vs 木村響子の一戦となりました。

▼5★STAR GP2012 優勝決定戦 30分1本勝負
 愛川ゆず季 vs 木村響子

ゆずポンはいつも通り握手のために手を差し出すが、木村はそれに応じず睨みつける。
ゴングと同時に熾烈な打撃合戦。木村はエルボー、ゆずポンはローキックで激しく打ち合う。

やがて木村がグラウンドに引きづり込み、総合で培ったテクニックでゆずポンを押さえ込む。
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それは、よく最近の木村が序盤で見せるような、プロレスの試合うんぬんではなく、身動きを取れなくさせて、相手の心を屈服させるような押さえ込みでした。さすがのゆずポンも寝技には対応できないが、それでもがむしゃらに体を動かして、なんとかしようとしてみせるのは結構凄いことではないでしょうか。

なんとかロープエスケイプするも、ここからしばらく木村のペース。
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ストンピングで蹴りまくるも、ゆずポンはその度に雄叫びをあげながら立ち上がり顔を突き出してみせる。
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この日の興行は随分と場外戦が多かったが、その原因はやはり木村の存在によるところが大きい。
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この試合でもゆずポンを場外に連れ出すと、容赦なく椅子や鉄柱にぶつけていく。

リングに戻ると今度はスリーパー。苦戦の続くゆずポンだが、目は死んでない。水面蹴りから反撃の狼煙。
コーナーへのパイパイアタックは蹴りで迎撃されるも、スタナーで反撃してから、もう一度つかさずパイパイアタックを決める。

さらにフィッシャーマン狙いのゆずポンだが、これを木村はフロントネックで切り返す。
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この手の攻撃を受けると、どうしても動きが止まってしまう。
ゆずポンにとって木村響子は、初めて当たるタイプの選手だろう。

どうにかエスケープしたゆずポンの顔面を、木村は容赦なく蹴り飛ばす。
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実力が付くにつれ顔が腫れることが少なくなってきたゆずポンですが、きっと翌日はボコボコになったんじゃないでしょうか。
(と思ったらそれほどボコボコにはならず、本人いわく「顔が強くなってるので、簡単には腫れなくなってきた」とのこと)

意識朦朧となるゆずポンだが、やはりキックで反撃。
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久々のシャイニング・ゆザードは、綺麗に木村の膝の上に乗ってます。
しかし、これをカウント1で返す木村。ならばと、木村のビックブーツをカウント1で返すゆずポン。ゆずポン最大の武器は、この負けず嫌いの精神力だ。

木村は片腕を固めて投げる変形バックドロップ2連発。
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デビュー当時こそ周りの選手に気を使われていたような気がするゆずポンだが、最近は平気で頭から落とされることが多くなってきた(それがいいこととも思えないが)。

なんとか立ち上がってきたゆずポンに、木村はノーハンドのヘッドバット。
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さらにビックブーツで畳み掛ける木村に対し、ゆずポンはこれを肩でキャッチ、
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木村の足にYKレッド(カカト落とし)を叩きこむ。

ここからは両者意地の我慢比べ。
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ゆずポンキックと木村のビッグブーツによる蹴り合い。
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やがて少しずつ蹴り勝つゆずポン。YKブルー(後ろ回し蹴り)で何度も回転する姿は一見華やかだが、木村が膝をついても容赦なく蹴りまくる姿はまさに鬼神の如き。
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ハーフダウン状態の木村にも、とどめとばかりにキックを叩きこむ。

最後は奈苗を倒したタイガースープレックスでついに3カウント!
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▼5★STAR GP2012 優勝決定戦 30分1本勝負
 ○愛川ゆず季(16分34秒 タイガースープレックス・ホールド)木村響子●
 ※愛川ゆず季が5★STAR GP2012優勝

試合後はそのまま表彰式に移る。
試合直後こそダウンしていたゆずポンだが、立ち上がるとウイナーズガウンと王冠、優勝トロフィーを受け取ってグラビアポーズ。
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相変わらずプロです。

準優勝の木村、敢闘賞は世IV虎、技能賞は夏樹で、殊勲賞は惡斗とそれぞれ発表されていくが、なぜか準優勝のトロフィーだけ異様に小さかった。これはちょっと本気で木村が可哀想(笑) そして大会ベストマッチ賞として9月17日・新木場大会のゆずポン vs 奈苗戦も発表。

マイクを握ったゆずポンは「今日、私はスターダムのナンバー1かもしれないけど、明日からはどうなるか本当にわかりません。ですけど、今日は心から浮かれて喜びたいと思います」と珍しく涙を見せる。しかし、すぐに「このGPに優勝したことですし、次は赤いベルトに挑戦したいです。私にはその資格があるんじゃないかなと思っています。来年の4月29日両国国技館は……ちょっとまだ遠いので、12月24日の後楽園ホール、愛川ゆず季の究極の闘いを赤いベルトでしたいと思います」と奈苗に挑戦を表明。

いつもと違い、神妙な面持ちでゆずポンと対峙した奈苗は「このリーグ戦、こういう結果になってしまって、こんなに悔しいとは思わなかった。私のレスラー人生最大の汚点だよ、あんたに負けたのは! 時代とかいろんなものがお前を後押ししても、私だけは認めない!」と挑戦を受諾。
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これに対しゆずポンは「愛川ゆず季が高橋奈苗に勝ったという事実がありますので、私の全身全霊で赤いベルト、高橋奈苗にぶつかって決着をつけたいと思います」と言って手を差し出す。

ここで奈苗も普通に握手に応じてしまうのだが、なんというかその、既にゆずポンペースじゃね? 試合後だというのに、凄く余裕があるように感じました。そして二人の関係も、これまでよりさらに一歩進んだ本当のライバル関係となっていきそうです。

さらにゆずポンは「実は私にも汚点がありまして、リーグ戦の初戦で安川惡斗選手に負けてしまいました。この汚点をすぐにでも取り返したいと思うので、次の新木場、私の白いベルトを賭けて防衛戦をしたいと思います」と続ける。
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当然のようにリングインする惡斗だが、「さっきの試合で……アゴがズレた。ちゃんと喋れないけど……おまへはわたひに2勝ひないと人生の汚点ぎゃ○×△□!!」と、正直何言ってるかわからない上にとても可愛く感じてしまうマイクでこれを受諾。いやぁ、この人ホントに神懸かってるわ。ちょっとお笑いの方に寄り過ぎだけど。

それまで試合後からずっと傍観していた木村響子だが、この流れに割って入ると「こんな甘ちゃんばっかりのスターダム、侵略してやるよ。今、世界中から私の友達集めてんだ。実は今日も1人呼んでるんだよ、出て来い!」と叫ぶと、なんと出てきたのはヘイリー・ヘイトレッド!!
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「誰?」という声に「オイ、日本に住んでいる女子プロレスファンでヘイリー・ヘイトレッドの名前を知らねぇ奴は、ただのクソつまらねぇオタクだろ。私とヘイリーでスターダムのベルト総獲りにしてやるよ」と吐き捨てる木村。

すると今度は夏樹が入ってきて「お前、何アピールしてんだよ! 一匹狼じゃねぇのかよ!」と案の定乱闘。世IV虎はまだ二人を止めに入っている。やがて木村はロッシーに向かって「トロフィーが小さいんだよ!」としっかりクレーム(?)をつけてから退場していった。

いやぁ、これ凄く見事な展開だと思います。日曜朝の仮面ライダーなら、ここで「to be continued」と入って次週に続くところです。ひとつの戦いの終わりは新しい戦いの始まり。ヘイリーとスターダム勢の絡みが本当に楽しみです。

最後の締めはやっぱりゆずポンが担当。
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「本日は台風の中、本当にありがとうございました! 5★STAR GP優勝することが出来ました! これからもスターダム、そしてゆずポンをよろしくお願いします。今を信じて、明日に輝け! We are STARDOM!」と、しっかりとこの日の大会、ひいてはスターダム5★STAR GPを締めてみせました。

ついにシングルのリーグ戦まで制したゆずポン。今日も激しい試合でした。対戦した木村響子も「認めたとかそういうんじゃないけど、あのガッツだけはすごい」とコメントしています。

……ただネット上を見ると、それでもやっぱりアンチは消えないようです。

フリーライターの須山浩継氏がツイッターでこんなことをつぶやいています。

須山浩継 @suyamahakusyak
スターダム新木場大会終了。メインは愛川ゆず季選手が木村響子選手を破って優勝。今日の決勝戦を観てもまだ愛川選手を認めない人は、彼女を認めないことで自分の中の何かを守ろうとしているような気がするであります。

なんとなくわかるような気もします。ですが、せっかく女子プロレスを盛り上げてくれる選手の頑張りを無視するようなことはして欲しくないんです。

これまた須山氏が週刊プロレスモバイルの連載で書いてますが、この先ゆずポンの選手としてのキャリアは決して長くはないと思うのです。もしそうなったら、女子プロ史上で伝説の選手にもなり得ますよ。その貴重な時間の中で、今現在の充実っぷりを見ないのは本当にもったいないと思うのです。しっかり見た上で嫌いなら、もうそれはしょうがないです。ただ、その時は無意味な批判などをせず、自分の好きな選手を力いっぱい応援すればいいと思います。その分、自分も一生懸命ゆずポンを応援しますから。


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posted by ナガシマシン2号 at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 会場観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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